(株)プラセラム

【職種:工業包装】 株式会社プラセラム 代表取締役社長 桑 富栄様 (東京都)

本制度に共感すると同時に受入れのメリットを強く感じております。

中国は日本にとって最大の貿易国となりました。日本では中国に対して批判的な考え方も多いですが、当社にとってこの制度は日本が中国に信頼を寄せる上での障壁を一つ説いてくれた制度となりました。私も長期の留学経験と海外勤務も多いのでわかりますが、信頼へのきっかけとは非常に価値の高いものです。

■当社の実習生は日本文化を吸収するための心の扉を開いてくれました

当社は鋳造品などに欠かせない含浸技術 や、新聞やテレビなどでも取り上げられる様な特殊な含侵技術を活かした製品の開発、製造、販売を一貫して行っており ます。5年ほど前、不可欠である中国市場進出の検討中に、国際ボランティア団体の会合で「ビジネスブレーン(BB)」の理事長と出会いました。 理事長率いるBBさんの事業への取り組み姿勢や当社の中国進出を踏まえ、外国人研修生として中国牡丹江出身の男子2名を受け入れました。

恐らく受入れ企業の皆さんも同様の経験があるかと思いますが、受入当初は文化の違いによる多少の問題が起きます。異文化交流に誤解はつき物です。その都度 BB責任者へ相談し、送出し機関やBBさんの熱意あるサポートを受けた結果、無事に満了帰国日を迎えることができました。

当社は、受け入れから間もなく中国に子会社を設立しましたが、当社としての第1期中国人実習生をそこで雇用する事ができました。勿論教育は必要ですが日中 両方の文化に理解を示す信頼できるパートナーとして、今後重要な役割を果たしてもらうべく多岐の業務に亘り活躍してもらっています。このような素晴らしい 結果を得ることができたのは、受け入れ団体から中国文化にとって理解され難い様な考え方や礼儀など、日本文化の長所を心に響く形で厳しくしつけていただい た成果であり、大変感謝しております。また、制御さえできれば異文化を社内に導入する事は会社に刺激を与え、国内の事業所にも良い影響があると評価してい ます。

中国は日本にとって最大の貿易国となりました。日本では中国に対して批判的な考え方も多いですが、当社にとってこの制度は日本が中国に信頼を寄せる上での 障壁を一つ解いてくれた制度となりました。私も長期の留学経験と海外勤務も多いので分かりますが、信頼へのきっかけとは非常に価値の高いものです。

最後に、受け入れ制度の趣旨である母国への技術移転による国際貢献事業として捕らえた時、日本の技術力の高さの根底には日本文化があるので、小手先の技術 習得に留まってしまって文化が吸収されない場合、本制度の価値は劇的に下がるでしょう。文化の吸収には個人差がありますが、その上で出会いは非常に重要で す。母体としてこの制度があり、BBさんとのそんな出会いがあった故に当社の実習生は日本文化を吸収するための心の扉を開いてくれました。本制度に共感す ると同時に受け入れのメリットを強く感じております。

  • 東京都
  • 工業包装作業
  • 実習作業:包装作業など
  • 実習生の国籍:中国

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